のんべんだら話

好きなときに、好きなものの話をしてるだけ。

何かを始めるよりも、終わりに向かうほうが難しい。

佐々木倫子さんが大好きです。

一番好きな漫画家さんといっても、過言ではないくらい。とにかく大好き。

 念密な取材によって作られる物語、菱沼さんを筆頭に登場人物達のオシャレな服装、コメディとして1話単位でおもしろい話、巻末の作者エッセイも本編以上に笑ってしまうことがあって、なぜこの人にエッセイを頼まないんだってくらい。本当に大好きで、魅力あふれる作家さん。

 

そんな私が思う佐々木倫子の1番の魅力は、「終わりに進むのがとても上手い」ところだと思うんですよね。

動物のお医者さんの、二階堂が近所の動物病院の跡継ぎになって、ハム輝と離れ離れになるかも……っていう終わりへの道。

チャンままの、ひぐまテレビ(ライバルの大きなテレビ会社)に勝つために、連続ドラマをつくる過程。

テーマパークで買った風船がしぼんでいくのかのように、楽しい時間がかけがえのない思い出になる感覚を味わえるという言い回しを、気に入っているんですが(笑)

楽しくて笑えるのにちょっぴり寂しい最終回は、ほかの作家さんでは作り出せない。佐々木倫子ならではの魅力だと思います!

 

そんな佐々木倫子さんの初期作である「忘却シリーズ」は、新刊書店に売っているはずもなく、のんびり捜索していたら某古本屋で発見して……すぐ購入してしまいました(笑)

 

 

 

食卓の魔術師 (花とゆめCOMICS)
 

 

 

人の顔と名前が覚えられない主人公勝久くんが、その性質によって様々な事件に巻き込まれる本作は、シュールなコメディ要素や、オチのつけ方、1話の話作りもしっかりとしていて、佐々木倫子の漫画だなぁと嬉しくなりました。

 

特に佐々木倫子らしさを感じたのは、いたる所に出てくる動物たち。

勝久くんの飼い犬ルイを筆頭に、猫からハトからネズミからたくさんの動物が出てくる。

動物のお医者さん』を始めるきっかけに、あらゆる所で動物を描きたがるから、「動物を題材にした漫画を描けば?」と勧められたというエピソードがありますが、そうだよね。って思うくらいに出てくるし、とても上手い。

 写実的な絵も、マンガ的にデフォルメされた絵も、一見表情が少なくてクールに見えますが、ちょっととぼけたストーリーと合わさることによってイキイキとして見える。

化学反応的なものを、感じてしまいます(笑)

 

 

 

 

余談

ここのところ、漫画の実写化ブームがすごいので、そろそろHeaven?とかチャンままの実写とかどうかと思う今日この頃。

その時は、『動物のお医者さん』と同じ時のようなクオリティを希望します!

 

それから、食卓の魔術師のなかでは、「プラネタリウム通信」っていう読み切りが気に入ってるんですが、どうにも感想をまとめあげられないので、別で、別で書くよ。きっと!